「いろは歌」を題材にして、毛筆で柔らかい線を書くレッスン

現在オンラインレッスンを受講されている女性の生徒さん、

基本はペン字のレッスンを主に行なっていますが、最近は毛筆(小筆)のレッスンに取り組んでいらっしゃいます。

 

基本となる楷書からレッスンを行なっていきましたが、

今までにたくさんペン字を鍛えてきているので、道具が筆に変わってもすぐに慣れ、対応することができるのは流石です!

 

何回かレッスンをして、恐らく家でも相当に復習や練習をされたのだと思いますが、このように力強くキレイな字を書いてご提出くださいました。

 

 

 

しかし 筆を持つとガチガチに力が入ってしまい、堅い線質での字しか書けないらしく、先日のレッスン時に

「柔らかい線で “かな” が書けるようになりたいです!」というご依頼がありました。

 

ということで、急遽「かな」レッスンをすることにしました。

 

指の力を抜いて、流れるように軽やかに書くイメージを持ってほしいので、
「いろは歌」を題材にして “かな” の書き方の基本から説明していくことに!

 

細くても力強く伸びやかな線を書くためには、筆の角度を立て、筆圧をコントロールする技術を要します。

私も実際に1文字ずつ書きながらポイントを解説。

 

 

 

オンラインレッスンは、筆の動きをパソコンの画面にドアップで見ることができるのが1番の強み!

 

こちらの生徒さんはそれを見ながら何度か練習することで、すぐにコツや感覚を掴まれるので、本当に頼もしいです。

軽やかな線で上手に書けていますね。

 

 

 

この感じでドンドン進めていきます。

 

 

 

 

 

 

うゐのおくやま けふこえて

 

 

 

歌の中盤にもくるとコツも掴んできて、字の形や線質の精度もかなり高くなってきています。

 

 

 

まずは1文字ずつ基本的な書体で、最後まで説明完了!

 

 

 

実際のレッスンでは、このように私もたくさん書きながら、ポイントを細かく説明しています。

 

 

 

 

 

 

そして翌日すぐに、練習された「いろは歌」を、メールにてお送りくださいました。

 

最初は小筆を持つとガチガチに力が入ってしまい、堅い線質の字しか書けないという状態でしたが、

今ではかなり“柔らかい線質”で書けるようになっていますね!

これからさらに精度を高めていきたいと思います。

ペン字のオンラインレッスンを受講し1年が経過した生徒さん ~ビフォーアフター~

ちょうど1年前の2023年4月からペン字のオンラインレッスンをスタートされた男性の生徒さん。

あっという間の感じがしますが、今月より2年目を迎えることになりました。

 

昔から字が汚いと言われることも多々あったらしく、「綺麗な字が書けるようになりたい!」と常々思っていたそうです。

 

自分なりに字の練習をしていた中で、私のブログや動画の説明が分かりやすかったので、申し込みをして下さったとのこと。

ご依頼いただき、すごく嬉しいです!

本当にありがとうございます。

 

 

最初はこのような字を書かれていました。

 

少し子供っぽい字にも見えますが、全然汚い字ではないです。

ましてや字が表わすとおり、とても誠実で几帳面な方で、

私の経験や感覚から「この方はすぐに上手くなるだろうな!」と、直感的に思っていました。

 

 

 

私のレッスンはまずは「ひらがな」や「漢字」を、基礎の基礎から1文字ずつ説明していきます。

キレイな字を書くための「正しい考え方」や「正しい技術」を身につけることが何よりも大切!

 

最初にしっかりとした基本(土台)を固めておくことで、今後の吸収力や上達スピードが格段に速くなります。

 

 

レッスンはただ一方通行に説明していくのではなく、生徒さんの書かれた字を横に置いて、

 

・どこが悪いのか?

・どのように書けば良いのか?

 

実際のペンの動きを見せながら、1文字ずつそれらをピンポイントに説明していきます。

 

 

 

 

 

 

 

キレイな字を書くためのポイントを覚え、

無意識に書いている“自分のクセ”を修正することができると、案外すぐに字は変わっていきますよ!

 

 

 

このような感じで、レッスンは進めていきます。

生徒さん、特に「も」が書きにくいとのことでしたが…

 

 

 

別人のように、上手くなっていますね!

その横に書かれた「め」もめっちゃキレイ。

後半に進むころには、ひらがなの書き方やポイントも分かってきて、指も滑らかに動くようになっているので、上達スピードが速いです。

 

 

 

漢字も同じように説明を繰り返し、簡単な字を基にして、まずは徹底的に基本を身につけていきます。

 

 

 

今までは多くの字の形が“横広”だったのが原因で、子供っぽい字に見えていました。

少し“縦長”を意識して書くと、スリムで大人らしい字に変わりますよ!

 

 

 

 

 

 

この「竹」は私の字よりも上手に書けていますね(^^;)

 

 

 

基本をしっかりと身に付けることができると、その後の字の上達スピードは格段に速くなります。

1年が経過した今では「楷書」だけでなく、

「行書」や「文章」なども高い精度で書けるようになっているので、本当に素晴らしい!

 

今では「字を褒められることが良くあります」という話を聞くことができ、私も嬉しいです。

そして今年は、書写検定試験にも挑戦していくそうですよ。

 

 

 

最後にほんの一部ですが、生徒さんの書かれた「ひらがな」や「漢字」のビフォーアフターをご覧ください。

 

“字の形”が変わっているのはもちろんですが、“線の質”が高くなっているのに、圧倒的な技術力を感じます!

字から生徒さんの「自信」が伝わりますね。

 

 

 

 

 

 

3/14 なごや若者サポートステーション様にて『印象アップ!美文字セミナー』を開催

一昨日の3/14(木)、名古屋市北区にある名古屋市から委託を受けられている就労支援施設の

「なごや若者サポートステーション」様からのご依頼を受け、美文字セミナーを開催いたしました。

 

事前に担当の方と打ち合せをさせて頂き、

タイトルは『印象アップ!美文字セミナー』に決定。

 

 

 

当日は10名の方がご参加くださいました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

セミナーの時間は約1時間50分。

前半は「ひらがな」「漢字」を例にして、

書き方のノウハウやコツなどの基本を中心に、実際にホワイトボードに書きながら1文字ずつ説明していきます。

 

 

 

 

多くの企業様や各種団体様でセミナーをしてきましたが、結構ニーズが高いのが「数字」の書き方。

 

仕事で字を書くことは少なくなってきているけど、

「数字を書く機会は案外多い」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

数字は数が少ないので、書き方のポイントやコツを覚えると、上手く書けるようになるのに即効性があります。

だから日常生活や仕事の実務などですぐに活かすことができる!

 

 

 

そして皆様が1番キレイに書けるようになりたいもの!

それは「自分の名前」だと思います。

 

事前に参加者の名前をお伺いして見本を作成していたので、それをお渡しし、しばらく個別に練習タイム。

私はその間に1人ずつまわって、簡単ですがアドバイスをしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナーの後半は実践・応用的なカリキュラムとして、

簡単な「挨拶文」の課題を決めて、皆で一緒に書いていきます。

 

名前を書く際もそうですが、横書きで文章を書く際、「まっすぐに書くのが難しい…」と言われる方が多かったです。

 

文章が傾かないようまっすぐに、そしてバランスよく書くための

ポイントやコツをまとめた資料を配布して説明し、何度も練習することで、少しずつ慣れてきたように感じます。

しっかりとポイントを理解して、上手に書けていましたよ。

 

 

皆さん真剣に取り組んでくださるので、とても嬉しかったです!

 

 

 

大人になって、字の書き方を基礎の基礎から学べる機会というのは、なかなか無いと思います。

また今回のセミナーを受講したからといって、この短い時間ですぐに・劇的に上手くなることも無いと思います。

 

でもセミナーに参加したことで、

・字を書くことの大切さを改めて考えるキッカケになった

・キレイな字が書けたことで少しでも自信がついた

 

このように感じてい頂けたら嬉しいですし、

今回覚えたキレイな字を書くためのノウハウやコツ、そして身につけた技術を、ぜひ今後に活かしてくださいね!

 

 

ご参加くださった皆様、そしてセミナーの打ち合せから当日の準備・資料や見本配布等のサポート、
またセミナー風景の写真を撮ってくださった担当者様、本当にありがとうございました。

 

 

 

セミナー後に受講者様の感想を頂きましたので、簡単ですが掲載いたします。

 

・自分の中の文字に対してのとらえ方が違っていたと気づいた

・今日のことを思い出して文字を書いていきたい

・名前を少しカッコよく書けるようにになった

・止めや形の理解が進んだ

・講座を受ける前より平仮名のバランスが良くなった

・文字の大きくなってしまう癖があるので気をつけていきたい

・文字をうまく書くには止めはねはらいが必要だと知り、勉強になった

・家でじっくり復習しようと思う

・はらいの向きやとめ方がためになった

・自分の名前の書き方のコツが分かって、以前よりきれいに書けるようになった

・まだまだいろんな字のコツを学んでみたかった

 コツがわかるとうまく書けてうれしい

・家に帰ってからも練習して、よりきれいに書けるようにしたい

・日ごろから気をつけて書くよう心掛けたい

・止め・ハネ・ハライなど改めて基本を学べた

・文字の書き方に法則があると学んだ

・自分が指の癖のまま書いていたことに気づけた

あけましておめでとうございます  今年の年賀状はこんな感じ!

 あけましておめでとうございます

 

昨年末もバタバタしましたが、無事に年賀状も書き終えて、ゆっくりと新年を迎えることができています。

 

 

年賀状の作成について少しお話しすると、

表面の「宛名書き」は小筆を使用して、レッスンを受講してくださっている生徒さんの名前を1枚ずつ手書きしていきました。

 

 

さすがに小筆を持ってこれだけの数を書くのは、私も年賀状の時期しかありません…

 

疲れますが、たくさん枚数を書くことで

・技術を磨くことができる

・技術や感覚を維持することができる

 

とても大切な工程だと思っています!

 

 

 

 

裏面を作成するのは、正直言ってちょっと苦手…

年賀状のタイトル文字や図柄やレイアウト等、毎年変わり映えもなく、同じような感じになってしまうのです(^_^;)

 

とりあえず今年の年賀状はこんな感じ。

 

 

 

タイトルとなるシンプルな文章を1枚書いたものをスキャナーに取り込み、図柄やイラストを配置して、後はひたすら印刷をしていきました。

 

左側の空欄部分には、生徒さんとのレッスンを思い返しながら、
感謝の気持ちや頑張ったことへの労いのメッセージなどを、簡単ですが個別に書いていきます。

 

時間もかかり結構大変ではありますが、私にとってはこれがとても大切な時間なのです!

 

 

昨年はありがとうございました。

また本年もよろしくお願い致します。

 

  美文字塾 谷口栄豊

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