生徒さん「硬筆書写検定3級」に初挑戦し、見事に合格!
投稿日:2025.03.10
先月開催された「硬筆書写検定試験」に、初めて挑戦された女性の生徒さんがいらっしゃいます。
私のレッスンに申し込まれた動機は、
字を書くときにいつもストレスを感じていて、自分の字に嫌気が差していたそうで、
「自分の字を好きになりたい、字を書くことを好きになりたい!」という想いを持ち、受講を依頼してくださいました。
体験レッスンに来られた時に字を書いて頂きましたが、
とにかく指にすごく力が入っていたのが印象的で、今でも覚えています。
こちらはレッスン前に書かれた字の一部ですが、ちょっと子供っぽい字に見えるかな…
ペンをギュッと力強く握っているので “線を払う” ことができなかったみたいです(汗)
でも字をとても丁寧に書かれる方なので「きっと上達するだろうなぁ」と、私は感じていました!
<ビフォー>
レッスンでは「ペンの持ち方」から説明し、まずは「ひらがな」や「漢字」の基本を徹底的に学び鍛えていきました。
慣れていくと少しずつ指の力が抜けてきて、自然とペンの持ち方も柔らかくなって “大人の字” に変わっていき、
次のステップとして「行書」や「文章」などにも挑戦していくことに!
最初に書かれた字は、現時点ではこのように変わっています。
<アフター>
キレイな字に変わり自信もついてくると、自分の力を試してみたくなるもの!
生徒さんから「硬筆書写検定の3級に挑戦してみたいです!」と言われ、嬉しかったです。
ただ試験日まであまり期間がなかったので、すぐに試験に向けての実践レッスンに入っていきました。
3級の試験は「理論」+「実技」で、実技には次のような課題があります。
①速書き ②楷書・行書 ③縦書き文章 ④横書き文章 ⑤はがきの宛名書き ⑥掲示文
時間がある限り各課題の書き方のルールやコツなどを説明していき、試験前には通しで実践を行ないました。
①速書き
実際にストップウォッチで時間を計りながら、体感スピードを身につけていきます。
②楷書・行書
今回は主に「楷書」をたくさん書き、基本技術を高めていきます。
③縦書き文章
字の大きさ・線の流れ・大きさの抑揚、また傾かず真っすぐに文章を書くなど、
行書で書いていくこの課題は、特に細かくコツやテクニックを説明し練習していきました。
④横書き文章
楷書で力強く書くこの課題も、私なりにかなり細かく説明したくさん練習をして頂きました。
すごく上手に書けていますね!
⑤宛名書き
ハガキの宛名などは書いたことがなかったので、最初はかなり苦戦されていました…
でも字の大きさ全体のバランスなど、良くまとまってきましたよ。
⑥掲示文
B4の用紙にマジックで書くという課題ですが、まずはレイアウト線がうまく引けるかがポイント!
レイアウトの目安の数値を全て覚えてもらい、鉛筆で素早く線を引いていく。
何枚も書いてきた成果もあり、バランス良く上手に書けるようになってきています。
3級の試験としては、十分に合格ラインを突破しているレベルです。
きっと大丈夫ですよ!
試験が終わってすぐ、生徒さんから感想を書かれたメールが届きました。
「初めての試験で、めちゃくちゃ緊張しました!自分でもびっくりするくらい手が震えて、騙し騙しなんとか書き切りました。
ヨレヨレの線になったり、字の書き間違いを3箇所もしてしまいました(泣)」
冒頭からこのような内容で、間違えた所も細かく書かれていましたが、緊張のなかでも冷静に分析できていて素晴らしいと思います。
それから約1ヶ月後、「合格」したという報告がありました。
私としては確実に合格していると思っていたので、全く心配はしていませんでしたが、
生徒さんは結果が出るまでドキドキだったことと思います。
こちらの生徒さんの目標は「書写検定の2級に合格すること」で、3級はあくまで通過点!
今回の試験を受けたことで、試験や会場の雰囲気などを体験することができたのは大きなメリットです。
次の試験(6月)は、今回よりもかなりリラックスして臨むことができる、とても良い経験になったと思いますよ。
それに向けてまた一緒に頑張っていきましょう!
試験を受けると決めて、短い期間でしたが本当に良く頑張りました。
このたびは合格おめでとうございます。